シンプルでいて暖かみのあるデザインの柳宗理さんの作品は、調理器具もシンプルさがあふれていてステキです。

柳 宗理(やなぎ むねみち、1915年(大正4年)6月29日 - )は日本を代表するインダストリアルデザイナー、テキスタイルデザイナーの一人。通称『象の足』のスタッキングスツールは有名。ユニークな形態と意外な実用性を兼ね備えた作品が多い。実父は柳宗悦、祖父は柳楢悦。海外ではSori Yanagiと呼ばれており、国内でも「そうり」という発音で呼ばれる事が多い。

1915年東京都原宿に生まれる。
1940年東京美術学校洋画科卒。
1942年、坂倉準三建築事務所の研究員となる。
1943年に大東亜戦争の下、徴兵され南方戦線の激戦の地フィリピンへ。
復員し、敗戦後は工業デザインの研究に着手する。陶器のデザインをするも終戦直後の物資不足の中、焼成の燃料持参でなければ窯業所は生産を行わない為、海中に沈没した軍の徴用船から石炭を運びだし焼成にこぎつけた。
1952年に柳宗理工業デザイン研究所を設立し、第1回新日本工業デザインコンクールに出品し第1席『レコードプレイヤー』(日本コロムビア制作)、2席を併せて入選。これを期に財団法人柳工業デザイン研究会を設立する。この頃、日本工業デザイン協会創設に参加した。
1957年第11回ミラノ・トリエンナーレに招待出品し、『バタフライ・スツール』が金賞受賞。その後デザイナーとして国際的に活動
1977年日本民芸協会会長に就任、翌年には日本民芸館館長に。
1980年イタリア在住のデザイナーでさえも推挙がなければ困難とされる「ミラノ市近代美術館」でデザイナー初の個展を開いた。
1981年に紫綬褒章。
2002年に文化功労者。
工業デザインの他に玩具のデザイン、オブジェなども手がける。金沢美術工芸大学客員教授。園芸研究家・柳宗民、美術史家・柳宗玄は実弟。
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